
先日Amazonでkindle本を買いました。
「何でこんなに安いんだろう?」
とずっと疑問に思っていたので今まで購入しなかったのですが、どうやら著作権が切れたため廉価で購入できるようです。
流通の過程がないため、著作権が切れた書籍を購入するにはkindle本のような電子書籍がお得なようです。
格安で購入できる著作権が切れたkindle本
購入したのは吉川英治氏の三国志 全12巻完全版 地図付です。
全巻揃って地図付きで税込みで199円。
三国志を久しぶりに読みたいと思っていたので、個人的にはお買い得だと思っています。
けれど「著作権が切れた書籍を、第三者が格安で販売していいのだろうか?」
と、著作権についてあまり理解していなかったので少し疑問に思っていました。
そこで著作権について少し調べてみることにました。
著作権切れの書籍について
日本は著作権について規定を設けている「ベルヌ条約」「万国著作権条約」「WIPO著作権条約」の締約国です。
そして締結した上記の条約の要件を満たすように著作権法が定められています。
著作権は、この節に別段の定めがある場合を除き、著作者の死後(共同著作物にあつては、最終に死亡した著作者の死後。次条第一項において同じ。)五十年を経過するまでの間、存続する(著作権法51条2項)
著作権法では「別段の定めがない限り、著作権者の死後50年(映画の場合は70年)で著作権が消滅すること」が定められています。
そして著作権が消滅すると、パブリックドメインと呼ばれる公有の著作物になり、誰でも著作物を自由に使えるようになるそうです。
参考:Copyright Laboratory 「著作権F&Q 著作権が切れた作品は自由に使ってよい?」
紙の書籍の場合は、製作費や流通の過程にコストがかかるためそこまで安値で販売できません。
けれどkindle本は電子書籍なので、製作コストも流通のコストかかりません。
今回購入した三国志はkindle本です。
流通のかからない電子書籍なために格安で購入できたようです。
著作権が切れて無料・廉価で購入できるkindle本
自分でも知っている著名な作家だと、太宰治や夏目漱石、森鴎外、福沢諭吉等の著書は無料・廉価で読むことができます。
たとえば、森鴎外の77作品が収録された「鴎外大全」もkindleなら100円で購入できます。
10年くらい前に紙の書籍で「舞姫」を購入して読んだとことがありますが、今なら森鴎外の著作全てが100円で購入できる時代。
kindleさえあれば、名作が無料・廉価で読める時代。
いい時代になったものだと思います。
まとめ
今回購入した吉川英治氏の三国志は子供の頃に読んでいましたが、まさか著作権が切れるほど昔の本だったとは思いませんでした(笑)。
「三国志について書かれた本のおススメは?」
という質問で、吉川英治の三国志を挙げる人も多いです。
幼稚な感想かもしれませんが、「凄いこと」だと思います。
今日のたつじんへの一歩

法学部出身で法科大学院を受験したこともありますが、著作権について全く分かっていませんでした(笑)