ベータ機能・収益・PV数の公開、アドセンスの規約違反についての疑問


先日アドセンスの管理画面を見ていると、Labsで新機能が利用できるようになっていました。

早速新機能を試してみました。

そこでブログで記事にしようと思ったのですが、まだ一般公開されていない新機能。

「ブログで公開していいのだろうか?」

という疑問が浮かびました。

また、PV数やアドセンスの収益を公開しているサイトも意外と多いです。

「pV数の公開や収益の公開は規約に違反する」というようなことを聞いたことがあります。

そこで情報の公開とアドセンスの規約違反について少し調べてみることにしました。

 





アドセンスの規約違反と情報の公開可否

  • ベータ機能の公開の可否
  • アドセンスの収益の公開の可否
  • Googleアナリティクスの統計情報の公開の可否



アドセンスの規約違反と公開について気になった上記3点について調べてみました。

 

ベータ機能の公開

 

アドセンスの管理画面の「Labs」では利用できる新機能が表示されます。

けれどLabsで利用できる機能は一般公開されておらず、特定の人しか利用できない機能です。

公開してもいいような気もしますが、規約に引っ掛かりそうな気もします。

そこでアドセンスの規約を見てみると、

 

9.        秘密保持

お客様は、当社の事前の書面による承諾なく Google 機密情報を開示しないことに合意するものとします。「Google 機密情報」には、(a)本サービスに関連する一切の Google のソフトウェア、技術および文書、(b)本サービスとの関係において広告媒体の実績に関連したクリックスルー率その他の統計、(c)本サービスにおけるベータ版機能の存在およびそれに関する情報、ならびに(d)Google により提供されるその他の情報であって、機密であると指定されるか、それが提示される状況において通常機密とみなされるものが含まれます。Google 機密情報には、お客様による本サービスの利用より前にお客様にとって既知であった情報、お客様の責によらず公知となった情報、お客様が独自に開発した情報、または第三者によりお客様に適法に与えられた情報は、含まれないものとします。


アドセンスの利用規約を見てみると、9条で原則として機密情報の公開をしてはいけないことが書かれています。

そして(c)で「ベータ機能の存在およびそれに関する情報」は機密情報にあたることが書かれています。

Labは一般公開前の新機能ですが、規約のいう「ベータ機能に当てはまるのか?」確証はもてません。

けれど一般公開されていない新機能とベータ機能は同じような気がします。

Labsに表示されている機能をブログで紹介することはアドセンスの規約に違反しそうな気がします。

 

サポートの見解

ブログの運営に関することや、アドセスの情報を発信している「ブロギングライフ」さんも同じことを疑問に思っていたらしく、Labsに表示された機能の公開の可否をサポートに問い合わせたようです。

「お問い合わせ、ありがとうございます。当該機能について、ネット上に一部のサイトが投稿を行っていることを我々も把握しています。現在、法務部門と対応について協議中です。現時点での、我々の公式なスタンスとしてはどうしろと強要は致しません。しかし、公開しないで頂けるとありがたいです。ご利用者(私)のご判断にお任せします。」


質問をした当時、公式の方針は定まっていないようですが「公開しないでいただけるとありがたい」ということ。

ベータ機能とLabsの違いはよくわかりません(笑)。

けれどまだ一般公開されていない新しい機能ということは同じ。

そして「クロに近いグレー」のようなサポートの返答。

Labsに表示された新機能はブログで公開しないほうがいい気がします。

 

アドセンスの収益の公開

アドセンスの収益の公開に関して「規約に違反する」という記事を何度も見たような気がします。

けれどブログで収益を公開している人も多いです。

「アドセンスの収益の公開はだめなんじゃないか?」

ということを以前から思っていました。

そこで先ほど引用したアドセンスの利用規約を見てみることにしました。

 

本第 9 条にかかわらず、お客様は、自らによる本サービスの利用によりもたらされた Google による支払総額を正確に開示することができます。

 

9条の但し書をみてみると、「Googleによる支払総額を正確に開示することができます」と書かれています。

どうやら「Googleから振り込まれた総額」はブログで公開していいようです。

では「複数のサイトを運営していた場合、「サイト別のアドセンス収入の公開」はどうなのか気になります。

 

サイト別アドセンス収入の公開

「Googleによる支払総額を正確に開示することができます」と書かれていることから、サイト別の収入を公開するのは規約に違反するような気がします。

「実際はどうなんだろうか?」

と思い、検索してみました。

 

グーグルからの返信には「Adsense収益の正確な支払総額の開示は問題ないです。サイト別の収益やそれ意外のお支払い情報の開示はポリシー違反となります。」


規約の但し書の記述通り、支払い総額の開示は大丈夫ですがサイト別の収益の開示はポリシー違反になるようです。

 

PV数の開示

 

検索するとアドセンスの収益とPV数を公開しているブログが出てきます。

けれど「Googleアナリティクスの統計を公開してはいけない」という記事を読んだことがあるような気がします。

 

(b)本サービスとの関係において広告媒体の実績に関連したクリックスルー率その他の統計

 

アドセンス規約を見てみると、確かに「広告媒体の実績に関連したクリックスルー率その他の統計」の公開は9条(b)項で禁止されています。

Googleアナリティクスの解析情報を公開することは「アドセンス(広告媒体)の実績に関連」することになります。

ポリシーにはっきりと統計を公開することは禁止されているので、Googleアナリティクス以外のアクセス解析ツールのデータであっても公開は規約に違反すると思います。

 

参照:アドセンスオンライン利用規約

関連コンテンツに表示される自分の記事のクリック

関連コンテンツユニットに表示される、自分の記事は広告じゃないのでクリックしても規約に違反しないと思っていました。

けれど関連コンテンツユニットの広告部分じゃなく、自分の記事をクリックしてアカウント停止になることもあるようです。

自己クリックに該当するとは思っていなかったので、これからはクリックしないようにしたいと思います。


関連記事:「おすすめ記事も自己クリックになる?アドセンス関連コンテンツの注意点

まとめ

アドセンスの収益・PV数の公開は規約に違反して全てポリシー違反になるようです。

Labsについては明確に禁止されてはいないようですが、ベータ機能の公開と変わりないような気がしますし、公開しないほうが望ましいと思います。

気になっていた点がすっきりしました。

けれどまだ気がかりなことがあります。

Googleタグマネージャーの導入方法の記事を以前から書こうと思っていましたが、アナリティクスのスクリーンショットも部分的に必要になってきます。

9条(b)項の「広告媒体の実績に関連」はしないと思いますが、心配なので悩んでいます(笑)。

 

今日のたつじんへの一歩

たつじんwたつじんw

以前から疑問に思っていたことが解決したのですっきりしましたが、調べずとも利用規約にきちんと書かれていた内容です。
プログラムポリシーや利用規約はよく読んでサービスを利用する必要があると実感しました。