
2018年2月21日アドセンスの管理画面に行くと、アドセンスの新機能が表示されていました。
アドセンスの新しい機能とは、「広告を自動的にかつ効果的に表示する」という説明そのまんまの名称の自動広告。
今までページ単位の広告を利用していた人はコードを書き換ええる必要はなく、自動広告に移行できるようです。
「自動で表示・・ってことは微妙なところに広告が表示されるかもしれない。。」
と思いながらも、新しい機能は試してみたくなります。
すぐに自動広告を試してみることにしました。
アドセンスの自動広告とは?
自動広告では、Google の機械学習技術を使用して次のことが行われます。
- ページ構成を把握する。
- ページに掲載されている既存の Google 広告を検出する(他の広告ネットワークからの広告は検出できません)。
- ページのレイアウト、ページ上のコンテンツの量、既存の Google 広告といったさまざまな要素に基づいて、自動的に新しい広告を掲載する。
引用元:AdSenseヘルプ 自動広告について
アドセンスのヘルプ記事を読むと、自動広告はGoogleの機械学習を使用してページ構成を把握して、レイアウト・コンテンツ量・既存の広告などの要素を考慮して自動的に広告が表示される仕組みのようです。
自動広告の設定
自動広告の設定では表示される広告のフォーマットを選択します。
マウスをクリックしてONにするだけなので設定は簡単です。
自動広告で表示できる広告フォーマットは、リンク広告や検索向けアドセンスをのぞいたほぼ全ての広告フォーマットを選べるようです。
ただ、PCとモバイルの自動広告では表示される広告フォーマットは異なるようです。
PC・モバイル共通で表示
- テキスト・ディスプレイ広告
- 記事内広告
モバイルのみで表示
- インフィード広告
- 関連コンテンツ
- アンカー広告
- モバイル全画面広告
ひとまず、全ての広告フォーマットをオンにして自動広告のコードを<head>内にペーストして、自動広告の表示を確認してみました。
自動広告の表示の確認
このブログにはページ単位の広告を設定していなかったので、今までスマホ画面ではアンカー広告は表示されませんでした。
けれど自動広告を設定したので画面上部にアンカー広告が表示されています。
また、パンくずリストの下にもモバイルのバナー広告が自動で表示されています。
驚いたことに記事中だけではなく、コメント欄の記事中にも記事内広告が表示されています。
自動で表示されるといっても、コメント欄に広告が表示されるのは微妙かもしれません(笑)。
さらにサイドバーにも自動で広告が表示されています。
人気記事のランキングの間にもディスプレイ広告が表示されたりします。
さらにスマホでは一覧記事にインフィード広告が自動で表示されます。
インフィード広告は広告形態を自分で設定できますが、自分のブログの表示に合わせるのは結構難しいです。
けれど自動広告ではサムネイル画像のサイズもブログに合わせてくれます。
さらにテーマによってはインフィード広告の導入はテーマを編集する必要があり、初心者には意外と設定が難しい広告です。
自動広告でインフィード広告が表示されるのはありがたいと思います。
ただ、PC表示でもインフィード広告を表示させたい場合は自分で設定する必要があります。
自動広告で表示される関連コンテンツ
自動広告ではモバイル限定で関連コンテンツが表示されます。
このブログでは投稿ページのソーシャルボタン下に関連コンテンツユニットが表示されるように設定しています。
けれど関連コンテンツが表示されない、カテゴリページのような一覧ページで自動的に関連コンテンツユニットが表示されるようになりました。
テーマによって異なるかもしれませんが、賢威7とSimplicityをテーマに使っているブログではフッターの下に表示されます。
できればフッター下ではなく記事下の方がいいのですが、自動広告で表示される関連コンテンツユニットで驚いたことが2つあります。
自動広告で表示される関連コンテンツユニットで驚いたこと
- デフォルトの関連コンテンツユニットではないこと
- 関連コンテンツユニットを設置できないサイトでも表示される
関連コンテンツユニットは広告コードにパラメータを追加することで表示形式をカスタマイズすることができます。
自動広告で表示される関連コンテンツユニットはデフォルトの表示形式ではなく、テキストと画像を横に並べたカード形式で表示されます。
表示形式がデフォルトじゃないことにも驚きました。
けれどさらに驚いたのは、関連コンテンツユニットが解放されていないサイトでも関連コンテンツユニットが表示されることです。
このブログでは今年のお正月に収益化可能の関連コンテンツユニットを表示できるようになりました。
けれど上記画像のスロットブログでは関連コンテンツユニットが解放されていないのに、自動広告で関連コンテンツユニットが表示されます。
フッター下に表示されるので表示位置は微妙かもしれません。
けれど関連コンテンツユニットが解放されていないサイトには朗報だと思います。
ただ、AMP自動広告では関連コンテンツユニットが表示されません。
AMPページでも関連コンテンツユニットを表示させたい場合はAMPページ用にコードを修正する必要があります。
自動広告で表示される広告数
以前は1つのページにアドセンス広告は3つまでしか設置できませんでしたが、2016年8月に広告の上限数が撤廃されました。
ただ上限が撤廃されたとはいえ、コンテンツの価値と比較してサイト運営者がアドセンスの設置数を判断しないといけません。
そこでこのブログでは控えめに、サイドバーを含め4つのアドセンス広告を表示させていました。
けれど自動広告では7つのアドセンスが表示されています。(関連コンテンツユニットをのぞく)
「そんなにアドセンスを設置していいのか(笑)」
と思うほど広告が表示されています。
ただ、このブログより記事の文字数が少ないブログでは4つか5つ。
自動広告は機械学習によってコンテンツの量に基づいて、広告を設置してくれているようです。
既存のアドセンス広告との関係
自動広告の機械学習のAIは、既存のアドセンス広告もページ構成の判断要素の1つとします。
そのため自分でコードを貼った、既存のアドセンス広告は自動広告を利用しても表示されます。
関連コンテンツユニットの表示位置や、記事下のダブルレクタングルのように「この位置だけは表示させたい」箇所がある場合、自動広告は干渉しないので安心です。
自動広告を設置したくないページ
アフィリエイトをしている記事では、自分が設置した以上にはアドセンス広告を表示させたくないかもしれません。
その点自動広告では、詳細URL設定でURLグループを設定してURLグループごとに自動広告の設定ができます。
まず、自動広告でアドセンス広告を表示させたくないページでURLグループを作ります。
そして新規作成したURLグループで全ての自動広告をOFFに。
するとアドセンスを表示させたくないページで自動広告が表示されなくなります。
ただ新規サイトの場合は良いですが、既に記事が沢山あるサイトの場合はアドセンスを表示させたくないページのURLを調べる作業は大変かもしれません(笑)。
自動広告の収益
自動広告で表示される収益のレポートは一般のレポートでは表示されず、自動広告の設定ページのグラフをクリックすると見ることができます。
今までアドセンスが最適化されていなかったサイトでは、レポートを見て自動広告の効果にびっくりするかもしれません(笑)。
1週間ではわからないと思いますが、収益が倍以上になっているサイトもあります。
自動広告のメリット
- 収益が増える
- 広告を設置する手間が省ける
アドセンスの設置を全て手作業で行うと膨大な時間がかかると思います。
さらにWordPressでサイトを運営している場合、テーマを変更したら広告コードを全て新しいテーマに追加しないといけません。
けれど自動広告はページ構成によって自動的に広告が最適化されます。
広告の配置に時間を取られなくなるメリットは大きいかもしれません。
また、広告が最適化されることによって収益が増えるメリットもあります。
デメリット
- 変な場所に広告が表示される可能性がある
- 表示される広告が多い
コメント欄のコメントの記事中のように、変な場所に自動的に広告が表示される可能性があります(笑)。
また、このブログのモバイル表示ではアンカー広告、関連コンテンツユニットを含めると1つのページに最大9個の広告が表示されます。
広告が多すぎるとユーザー体験を損なうかもしれません。
表示される広告が多いと感じる場合は自動広告の設定で自動広告で表示させる広告を見直したり、広告掲載率で調節するといいと思います。
広告掲載率はアドセンスの管理画面の「広告の設定」→「コンテンツ」→「広告掲載率」で変更できます。
まとめ
現在コメント欄にアドセンスが表示されたり、微妙な位置に広告が表示されたりすることもあります。
ただ自動広告はまだリリースされたばかりのアドセンスの新機能。
多くのフィードバックを受けてだんだんと精度は上がっていくと思います。
今日のたつじんへの一歩

自動広告の登場でアドセンスが面白くなりましたが、時を同じくしてYouTubeではチャンネル登録者が1,000人以上いないと収益化できなくなりました。
現在チャンネル登録者は57人(笑)。
1,000人は絶対無理だと思います。